小隊編成の変遷
宇宙世紀におけるモビルスーツの運用の歴史はそのまま戦争の歴史でもある。ここでは、
ゲームから離れて宇宙世紀におけるモビルスーツの運用の基本である小隊の編成に焦点を当ててみたい。

モビルスーツを初めて運用することになったジオン公国が生み出した、小隊編成の基本。
凡庸ではあるが小回りが利き、視界も広い。バランスの良い編成

戦闘機乗りからの転向が多く、パイロットの質が低い連邦軍はジオンのMS3機一個小隊に対して
MS4機を一個小隊とすることで対抗した。

オデッサ作戦の後、ジオンに対して優位に立った連邦軍は、さらにMS1機を追加してMS5機で一個小隊とした
(連邦軍パイロットの多くが地球育ちのため、宇宙酔いにかかり同数では勝負にならなかったという説もある)

ソロモン攻防戦のような大規模戦闘の場合、あまり小回りを利かせる必要がないことと小隊全滅による指揮系統の混乱を防ぐため
小隊の編成数を大幅に増し、MS12機で一個小隊を形成している。
また、連邦軍に対して明らかに物量が不足しているため,本来輸送任務に就いていた旧式まで前線に出てきている

一年戦争から7年が経ち、熟練パイロットの増えた連邦軍はエリートパイロットを集め、ティターンズを結成。不穏分子の粛清に充てた。
その際、質的な不足がない点と小回りを利かせる必要を考えてMS3機で一個小隊の編成が採用された

通常のモビルスーツに比べて高価な可変モビルスーツの運用は財政への負担が大きい上、操縦は困難を極めたため数をそろえることができなかった。
そのため、旧世紀の飛行編隊(エレメント)になぞらえて2機で一個小隊とすることで対応した。当然、3機で一個小隊の敵に対して数で劣ることになるが
同世代のモビルスーツに比べて圧倒的に高速で移動できるため常に先手をとることができ、戦闘継続/撤退の選択権も握ることができるため大きな戦果を挙げた。
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